二つ目の四のあと

表示の右端にある四を見たまま、瞬きを一度我慢した。次の数字へ替わるところを捉えたかったが、目の乾きに負けて瞼を閉じる。開けても、四は同じ場所のままだ。
その上では、一台のゴンドラが斜めの支柱へ近づいていた。鉄骨との隙間は少しずつ狭まり、やがて箱の半分が線の裏へ入る。どの一点から向こう側になったのかは決められない。右端の数字なら、古い形が消え、新しい形が現れた瞬間を一目で区切れるはずだった。
もう一度、数字へ視線を戻す。四の縦線が揺れたように見え、すぐ同じ形へ戻った。切替の前触れなのか、遠くの光を見続けた目の揺れなのか分からない。はっきりした境目を待つほど、その手前にある小さな変化を数え始めてしまう。
ゴンドラは支柱を抜け、さっきより右上へ出ていた。数字を見ていた間にも進んだのだろうが、その移動は見ていない。連続して動くものも、視線を外した側では、前の位置と今の位置の二つに分かれる。逆に、一度で替わるはずの表示には、目の揺れが途中を作ってしまう。
右端が五へ替わった。光が薄くなる過程はなく、四の線はまとめて消えている。見届けたつもりで上を見ると、同じゴンドラは隣の支柱へ近づいていた。五を確認した短い間のどこを通ったのか、今度も輪の上には残っていない。