膝頭で割れた梟

膝を胸へ引き寄せると、ズボンに並んだ梟の一羽が膝頭で上下に分かれる。目は腿の側に残り、腹の模様は脛の方へ移った。間にできた布の皺が、嘴のあたりを細く隠している。
腿にある目から嘴へ、人差し指を滑らせていく。嘴の先で布が急に落ち込み、指は皺の谷を越えられずに離れた。線は同じ布の上で続いているのに、膝の角度が指の通り道を二つに分けている。
片脚だけ前へ伸ばす。皺の谷が浅くなり、腿側の嘴と脛側の腹がゆっくり近づく。膝をまっすぐにすると、さっき指が離れた場所を一息でなぞれた。ただし布は縦へ引かれ、丸かった二つの目が少し長くなる。
膝を少しずつ曲げ直し、同じ線をもう一度たどった。浅い角度なら指先は布に触れたまま進む。胸へ近づけるほど嘴の下へ影が入り、最後には指の腹一つぶんの空所ができた。梟が切れたのではなく、触れられる順序が変わるだけだ。
最後に両膝を抱え直す。最初の梟はまた二つに折れたが、腿に残った両目はこちらを向いた。脛へ回った腹は見えないまま、皺の下でつながっている。指で皺を伸ばさず、その一羽だけを膝の上へ残した。