或る世界

青の中に残る白

濃い緑の中で混じり合う青と白の花

青い花の間に、白い花びらがいくつも残っていた。同じ房に集まっているのに、色はそろわない。濃い緑の葉を背景にすると、その小さな違いがかえってよく見えた。

一つのまとまりには、全部を同じ色にしない強さがある。青が深くなるほど、白い部分は光を受けているように見える。どちらかだけなら単調だったかもしれないが、混じり合うことで、花房には見続けられる奥行きが生まれている。

考え方も、すぐ一つに決める必要はない。気が進むことと慎重になること、先へ進みたい気持ちと今を確かめる気持ちが同時にあってもよい。矛盾を急いで片づけずに置いておくと、どちらを大切にするべきかが少しずつ見えてくる。

風が吹くたび、白い花びらが青の上で揺れた。違う色が同じ枝にあることを、花は何も説明しない。

その静かな混ざり方を、今日は覚えておきたい。見慣れたものでも、色の違いに目を向けると、昨日とは別の景色になる。少しうれしい。そんな日もあるのだ。