光の届く土

地面へ落ちた淡いものを踏まないように、足を半歩だけ横へ置いた。歩道でもない土の上では、どこを選んでも何かに触れる。けれど明るい斑の中だけは、同じ地面が少し柔らかく見えた。
木の上にあったものは、枝にあるときほど一つずつ見えない。足元へ散ると、名前を知らなくても、白さの集まりとして目に入る。落ちたことを終わりと呼ぶには、地面の上にはまだ形が多すぎる。細い影が横切り、陽の当たるところだけが一瞬明るくなると、散ったものは動かなくても、見え方を何度も変えていた。
急いで通れば、地面はただの近道になる。立ち止まると、足を置ける場所が少しずつ限られる。避けるために見ているうちに、最初には気づかなかった濃い土や小さな葉が、淡い片の間から現れた。全部を守ろうとは思わない。ただ、次の一歩がどこへ落ちるかを決めるまでの時間だけは、足元のものに渡してもよい。
光が雲に隠れると、淡い片は土と同じ色へ近づいた。足を動かしたあとも、さっき選ばなかった場所が静かに残る。