或る世界

二つのまぶしさ

目をそらしても、光は二つの位置に残った

二つの明るい点を同時に見ようとすると、目の奥が先に疲れた。一方へ視線を寄せれば、もう一方は輪郭だけになる。

光は等しくそこにあるのに、受け取れる明るさは一つずつだった。間に残る暗がりは、見落とした場所ではなく、目を替えるための短い余白に思える。

少し横へ動くと、二つの光は別の高さにずれた。虹色の細い線が暗い面を横切り、さっきより広い影をつくった。

明るさを比べるより、暗いところに立ったまま順に見る方が、二つとも長く残ることがある。