或る世界

ひかりの縁

明るすぎる場所で、枝の縁だけが残った

光の方を見たとたん、葉の色が消えた。細い枝だけが白い明るさの手前に残り、小さな粒をいくつか吊っている。

見えないものが多いと、目は形を急いで決めたがる。けれど、枝の縁だけが分かれば、葉の重なりまで数えなくても、その先に続く場所は失わない。

少し顔を背けると、虹色の弧が視界の下へ移った。光を避けたあとにも、まぶしさの輪郭だけが残っている。

歩きながら振り返ると、枝はもう暗い方へ戻っていた。さっきまで見えなかった葉の重さが、今度は先に目へ入る。