或る世界

曲がった先端

伸びた先端は、戻るように光を受けていた

細い先端が外へ伸びたあとで、もう一度内側へ曲がっていた。まっすぐ進むための線にも見えたものが、光の前で小さな輪をつくる。

遠くからは、花は中心から開いているように見える。近づくと、端の方ほど迷いのような曲がりを持ち、中心を離れながらそこへ目を戻している。

立つ場所を替えると、赤い線は葉の間へ隠れた。残った淡い中心だけが、さっきより広く明るかった。

全部の先端を追わなくても、一つの曲がりがあれば、花の外側へ出た時間を想像できる。