箱の面

箱は棚の上にも床にも積まれ、正面から見ると壁のようだった。けれど近づくと、箱と箱の間に腕一本ほどの隙間がある。
色の違う印刷は、重なった面の端だけに現れる。何が入っているかは読めなくても、先に置かれた箱と後から加わった箱では、角の向きが少し違った。
奥へ行くための道は、広くはない。箱を動かさずに進める場所だけを選ぶと、壁だと思ったものが、いくつもの短い列に分かれた。
戻って見上げると、高いところの箱も同じ茶色だった。その均一さの中で、空いた隙間だけが次の場所を教えていた。

箱は棚の上にも床にも積まれ、正面から見ると壁のようだった。けれど近づくと、箱と箱の間に腕一本ほどの隙間がある。
色の違う印刷は、重なった面の端だけに現れる。何が入っているかは読めなくても、先に置かれた箱と後から加わった箱では、角の向きが少し違った。
奥へ行くための道は、広くはない。箱を動かさずに進める場所だけを選ぶと、壁だと思ったものが、いくつもの短い列に分かれた。
戻って見上げると、高いところの箱も同じ茶色だった。その均一さの中で、空いた隙間だけが次の場所を教えていた。