石の内側

石を低く積んだ輪の内側へ、乾いた葉が一枚落ちていた。拾おうとして手を入れると、細い枝が石の高さより先に伸び、指の行くところを横切る。
石の輪は、土を囲うためのものに見えた。けれど枝は輪の内側だけに留まらず、いちばん低い石を越えたところで空いた方へ向きを変える。囲いは根元を決めても、枝の行き先までは決めない。
葉を取るために枝を押さえると、先端まで小さく揺れた。石へ触れずに手を引くと、枝はまた輪の外へ戻り、土の上には葉だけが残る。
もう一度屈むと、石の隙間に小さな草が見えた。枝を避けて拾った葉は手の中で軽く、輪の内側にはさっきより暗い土が残っている。