三角の角

レバーを起こしたソケットの前で、プロセッサーを指先だけで持った。四つの角を順に見ていくと、一つだけ小さな三角がある。基板の端にある同じ印へ近づけるまで、金属の面を押さなかった。
小さな部品ほど、強く押せば入るように見える。けれど向きが合っていなければ、力は重さになるだけだった。たくさんの接点は下に隠れ、どれがどこへ触れるのか目には見えない。その代わり、角に置かれた印だけが、全部の並びを先に決めている。
印を重ねて手を離すと、部品は抵抗なく少し沈んだ。まだ固定していないので、動かせばまた外れる。それでも押し込んだ感じではなく、置くべき場所へ戻ったように見えた。
最後にレバーを下ろす。指の力が部品の上から離れ、横の細い金具へ移る。銀色の面は変わらず静かで、見えない接点だけが、その下で同じ向きを保っている。