影の間の道

芝地に伸びた影の端で、片足を止めた。もう一方の靴先だけが、道の明るいところへ出ている。
影から影へ渡るつもりで歩いていたが、二本の木のあいだには、日向が短く残っていた。そこへ足を置くと、さっきまで黒く見えた靴の甲が急に明るくなった。
木の幹を振り返ると、影は道の反対側まで届かず、芝の上で終わっていた。次の一歩はもう明るい場所だった。足の裏に残る冷たさが薄れる前に、私はその境目を越えた。
すぐ次の影へ入れば、明るさは消える。けれど足を出す前に、影のあいだへできた細い道だけが、芝の上ではなく足もとにあることが分かった。