格子の向こうの帯

ドームの縁から中心へ、細い模様の帯が何本も集まっていた。その途中を、足場の黒い格子が斜めに横切っている。目でたどった線は、格子の内側でいったん見えなくなった。
足場は壊れた部分を覆うために置かれているのではない。人が高いところへ近づき、手を届かせるための床と階段である。それでもこちらから見れば、直すための構造が、直されるものの前へ一枚加わっている。
見えない帯の先が、格子の反対側からもう一度現れた。途中が隠れたままでも、同じ中心へ向かっていることは分かる。全体を一度に見せないものが、切れた線の両端を残していた。
下から見ると、足場の縦材は模様の帯より太い。けれど光が窓から入ると、格子の間だけが明るく抜ける。支えるための影の中にも、直される天井の小さな明るさがある。