或る世界

継ぎ目を渡る花火

一枚ずつの黒が、同じ色の続きを受け取る

紫の花火が映像壁の途中で開いた。光の筋は一枚のパネルの端まで走り、細い黒い継ぎ目で一度切れ、隣のパネルから同じ角度で伸びていった。

暗い場所を見れば、壁は縦横の格子に分かれている。それでも花火が広がるあいだ、目は境を数えない。別々の四角が、それぞれ同じ瞬間の続きを受け取っていた。

一本の光が消えると、その場所はまた黒い一枚へ戻った。次の緑が来れば、さっき紫だった四角も今度は緑の途中になる。どのパネルにも、持ち続ける色や形はない。

花火の中心が白く弾け、何本もの筋が格子を斜めに渡った。像が消えたあとには継ぎ目だけが残り、次の一発を受け取るための黒い四角が、壁いっぱいに並んでいた。