中心から半歩

吊り灯の真下へ近づきながら、ドーム中央の青い円を見上げた。あと一歩というところで、真鍮色の灯具が視線の中を上り、円の下半分を覆った。
中央に立てば、放射状の葉はどの方向へも同じように広がるはずだった。ところが、その位置からでは、中央そのものが手前の灯りに隠れる。
右へ半歩ずれると、青い円が灯具の脇から現れた。代わりに、左右の葉の列は少し違う角度になり、片側だけが長く見える。天井の中心を見る場所と、中心に立つ場所は一致しないらしい。
もう一度真下へ戻ると、灯りは円の中央までせり上がった。半歩外れれば中心が見え、戻れば模様の釣り合いが戻る。二つの見え方のあいだを、足だけが小さく往復した。