真ん中の蓋

背の高いバーガーを持ち上げると、上と下だけでなく、具のあいだにもパンが一枚入っていた。一つの食べ物なのに、途中でもう一度ふたを閉じている。
外側のパンは、具を手から守り、ばらばらの層を一つにまとめる。その役目なら、いちばん上といちばん下にあれば足りるように思える。ところが中央の一枚は、上の具を受ける底であると同時に、下の具を覆う蓋にもなっている。
同じ面が、どちらから見るかで反対の役目を持つ。上段だけを見れば終わりであり、下段から見れば始まりである。二つの小さなまとまりを隔てながら、それ自体も食べられるため、全体を二つへ切り離さない。
口へ運ぶには高すぎて、両手で少し押さえた。すると中央のパンも上下から縮み、別々だった具の汁を受け止めた。一つにまとめるとは、境目をなくすことだけではないらしい。途中へ共有の蓋を置くことで、一つのまま段を増やすこともできる。