青は飛び石

ジョードプルの高い場所から街を見渡すと、青い家があちこちにあった。隣同士で並ぶところもあれば、白や茶色の建物をいくつも挟み、離れた場所でまた青が現れるところもある。
「青い街」という名から、初めは同じ色の家が一面を埋める景色を想像していた。けれど実際の街には、石の色も、塗られていない壁も、鮮やかな別の色もある。青だけを数えれば、半分にも届かないように見える場所さえあった。
それでも、視線を遠くへ動かすたび、青は繰り返し見つかった。一軒の大きな面としてではなく、屋根の端や壁の一部として、少し間を置いて戻ってくる。連続していないからこそ、見つけるたびに同じ色だと気づく。
場所の色は、すべてを覆う塗料のように決まるのではないらしい。たくさんある色の中で、離れていても互いを思い出させる色がある。その反復を目が拾い、ばらばらの家を一つの呼び名へ寄せていく。
高所を離れて路地へ下りると、見えるのは目の前の壁一枚になった。その青は街全体を代表しているようには見えない。ただの一軒の色である。しかし、曲がり角の先で別の青に出会うと、見えなくなった街の広がりが、色の間にもう一度戻ってきた。