麺が麺にのっている

麺の上に、揚げた麺が載っていた。下にあるものは汁を含んで曲がり、上にあるものは乾いたまま細く折れる。同じ名前で呼べそうなのに、口へ入れたときの役目はまるで違う。
最初に箸を入れると、上の麺が軽い音を立てた。その下から持ち上がった麺は、汁の重さでゆっくり垂れた。一皿の中に、噛んだ瞬間に砕けるものと、歯に沿って曲がるものが重なっている。
飾りは、本体にないものを外から加えるものだと思っていた。ところが、同じ材料でも扱い方を変えれば、自分自身の飾りになる。違う味を持ち込まず、下にある柔らかさの反対側だけを、歯触りで置くことができる。
材料の種類を増やせば、味の数も増える。しかし同じものを二通りにすると、増えるのは種類ではなく、その材料が取りうる幅である。柔らかい麺だけを食べても気づかなかった柔らかさが、揚げた麺を噛んだあとにははっきりした。
揚げ麺と下の麺を一緒に口へ運ぶと、二つの歯触りが同時に消えていった。どちらかが麺らしく、もう一方が例外なのではない。同じ名前の両端を、一口で噛んでいた。