二つの終わり

何かを途中でやめると、まだ続けられたのに、という形だけが残ることがある。長く残った吸い殻を見て、私は、最後まで使い切ったものとの違いを考えた。
最後まで燃えたものには、役目を果たしたような姿がある。途中で消されたものには、まだ使えたのに、という感じが残る。しかし、時間がたてば、どちらも同じ吸い殻として片付けられる。
長く続けたことに区切りをつけると決めてから、「終える」ことと「やめる」ことの違いを考える。すべてをきれいに完成させて去ることができればよいが、仕事には、使い切った煙草のような明確な最後はない。片付けても、続きを考えようと思えば、いくらでも考えられる。
だから、途中で火を消す日を自分で決めるしかないのだろう。外からは、投げ出したように見えるかもしれない。だが、何が残ったかだけでは、なぜそこで終えたのかも、その終わりが早すぎたかどうかも決められない。
火を消した理由は、残ったものからはわからない。終わり方には、一つの長さしかないわけではないのだ。